ミラノ・コルティナ冬季五輪に向けて最終予選進出を決めた男子日本代表が凱旋
取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部
ハンガリーとの直接対決を2-1で制して、2026ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪3次予選を首位で通過した男子日本代表が2/12夜、羽田空港国際ターミナルに到着した。
激戦に加え長旅の疲れもあっただろうが、当メディアの声かけにも選手たちは笑顔で応えてくれた。その後コーチ陣からの言葉が選手に送られた後、選手同士がガッチリと握手してお互いの健闘をおおいにたたえ合う姿には結束力の強さを感じさせられた。
チームは一度当地で解散し、選手たちは各所属チームに戻った。
次に男子日本代表が招集されるのは、アジアリーグアイスホッケープレーオフ終了後の4月合宿(予定)。
4/28(日)にイタリア・ボルツァーノで開幕するIIHF世界選手権ディビジョンI-Aでの戦いに向けてまた選手たちは再集合する。それまでは各選手ともアジアリーグをはじめとした国内でそれぞれ研鑚を積み上げていく。
今週末の土日は東京・西東京市ダイドードリンコアイスアリーナで久しぶりのアジアリーグ試合開催となる東北フリーブレイズvs日光アイスバックス戦。そして新横浜では横浜グリッツvsレッドイーグルス北海道の2連戦がそれぞれ行われる。
ぜひファンのみなさまには、会場やアジアリーグアイスホッケーTVで日本代表選手たちへの声援を送ってほしい。
<アジアリーグアイスホッケー今週末の日程>
2/17(土)
15:00~ グリッツvsレッドイーグルス@新横浜・KOSÉ新横浜スケートセンター
17:00~ フリーブレイズvsアイスバックス@西東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
2/18(日)
14:00~ グリッツvsレッドイーグルス@新横浜・KOSÉ新横浜スケートセンター
14:00~ フリーブレイズvsアイスバックス@西東京・ダイドードリンコアイスアリーナ
<各選手、喜びのコメント ※コメント下に写真複数あり>
GK 成澤優太選手(レッドイーグルス北海道)
「僕ではなくチームメイトの皆のおかげの勝利です。身体を張って守ってくれましたし、2点以上を毎試合必ず取ってくれて、キーパーにとってプレーで本当に助けてもらいました。ビハインドの時もそうですし、試合を重ねるごとに一体感が出てきて、チームが1つになった結果の勝利だと思います」
(ハンガリー戦で2-1とリードした後残り14分での気持ちについて)
「時間のことはそこまで考えていなくて、簡単に勝てる相手ではないので、勝っているからといって焦りはなかったですし、ハンガリーが反撃してくることは覚悟していました。(反則などから)何が起きてもいいように心の余裕を持ちながらプレーすることを心掛けて、集中していました」
(因縁の相手、ハンガリーに相手ホームの五輪予選で勝利したことについて)
「僕はよくハンガリー戦に出場させてもらっているので、色々な選手の特長は把握していたのですけれども、こういう大一番でロースコアの展開で勝てたということはキーパーにとってもそうですし、日本代表にとっても、今後を見据えるととても良い結果が出せた、と思います」
DF ハリデー慈英選手(レッドイーグルス北海道)
(ハンガリー戦で2-1と逆転するゴールについて)「ゴール前が混戦で、ハンガリーの選手もみんなゴール前に集まっているなかで僕も詰めて『なんとかパックが自分の方に寄って来い』と思っていたんですけれども、運良くパックが出てきてそれを叩けた。本当に良かったです」
DF 石田陸選手 (東北フリーブレイズ)
「(激戦が続き)本当に疲れました。でも勝てて本当に良かった。これで日本のアイスホッケーが盛り上がれば感無量です、こんなに嬉しいことはないです」
DF 大津夕聖選手(北海道ワイルズ)
「ハンガリーは(ユーロチャレンジなどで)何度も戦った相手だったのでそのフィジカル強度には対応できました。勢いは日本の方があったので結果に繋がって良かったです。次の世界選手権に向けて、まずはメンバーに選ばれるように頑張ります」
FW 大津晃介選手(北海道ワイルズ)
「3試合とも逆転勝ちというところに1人1人の気持ちが出ていたと思いますし、代表は良いチームだなと実感しています。4月の世界選手権IーAは(トップディビジョン昇格の)大チャンスなので、チームに戻ってまた力を蓄えたい。代表では普段の練習から見で学ぶべき点が数多くありましたし、高いレベルの中で戦えたことはとても良い経験でした」
FW磯谷奏汰選手(栃木日光アイスバックス)
(初戦リトアニア戦のゴールについて)「あのゴールで日本に流れを持って来られたと思います。良かったです」
大澤勇斗選手(横浜グリッツ)
(ハンガリー戦、ショートハンドでのブロックショットなど守備での奮闘について)「あの時は絶対に失点したくないという気持ちで、本当にもう必死でした」(そのプレーがSNSで話題となっていたと聞き)「本当ですか? ありがとうございます」(と笑顔)