滋賀ブルーライズ、始動。全日本選手権(B)に向けて、2/24(月祝)に木下カンセーアリーナで壮行イベント試合開催

滋賀ブルーライズIHCのメンバー。2/24に木下カンセーアイスアリーナで”お披露目試合”を行う

取材・文/アイスプレスジャパン編集部 撮影/編集部

 滋賀県をホームとして立ち上がったアイスホッケーチーム「滋賀ブルーライズIHC」が2/24(月・祝)に、滋賀県大津市の木下カンセーアイスアリーナでイベント&交流試合に参加する。滋賀県アイスホッケー連盟主催のこの試合は入場無料とのことでぜひ近隣のアイスホッケーファン、スケートファンに来ていただきたいとチームもいまさまざまな準備を進めている。

「滋賀ブルーライズ」は今月2/27(木)から八戸で開幕する全日本選手権(B)に近畿ブロック代表として出場する。今回2/24(月・祝)のイベントは地元ファンに向けてチームのお披露目と壮行会を兼ねたイベントだ。「滋賀の地で、そしてこの木下カンセーアイスアリーナという素晴らしいリンクでイベント試合ができるのは嬉しい。ファンの皆さんとともに楽しめる盛りだくさんなイベントになってますので、ぜひ応援していただき、一緒にアイスホッケーを盛り上げていきましょう」と佐曽谷哉太代表兼キャプテンもファンの来場を楽しみにしている。

滋賀ブルーライズIHCによる2/24“お披露目試合”のポスター

滋賀ブルーライズIHC公式サイトによる2/24(月・祝)の試合案内

「滋賀ブルーライズIHC デビューゲーム」と題した試合は午後2時試合開始。相手は愛知県リーグAプール(1部)のTEAM TORSPO。愛知の強豪社会人チームに対して滋賀ブルーライズがどのような内容の試合を見せてくれるのか、非常に注目される一戦だ。
 また当日、会場の木下カンセーアイスアリーナでは、午前中からさまざまなイベントを開催する。
10時からは小学生〜中学1年生までを対象とした無料のアイスホッケー体験教室を開催。初心者限定で、ブルーライズの選手たちが丁寧にスケーティングを教えてくれる時間だ。13時からは今年1月に行われた第79回国スポ(国体)冬季大会で滋賀県から出場して入賞したメンバーの入賞報告会も行われる。その後14時から滋賀ブルーライズのお披露目試合、「滋賀ブルーライズIHC」vs「TEAM TORSPO」の試合が開催されるというスケジュールになっている。

若いチームらしく、練習では明るくエネルギッシュな歓声が飛び交っていた

 その試合を前にして、2/21夜に木下カンセーアイスアリーナで行われた滋賀ブルーライズの練習を取材した。
 国スポ滋賀県チームを母体としたチームだが、国スポからはメンバーの入れ替わりもあり、強化が進められている。この日はなかなか一緒に練習できないという環境のなかでも、多くのメンバーが参加できたアイスタイムとなり、深夜のアリーナには選手たちの元気な声が響いていた。そのメンバーの中には元横浜グリッツのGK石田龍之進選手の姿も。オーストラリア、アメリカリーグ挑戦を経て日本に戻っている石田選手は2・3月の全日本(B)までは滋賀ブルーライズの一員としてプレーするということだ。

元横浜グリッツのGK、石田龍之進選手の雄姿も2/24と全日本(B)にて見ることができる

 チーム代表でありリンク上ではキャプテンを務める佐曽谷哉太選手は「やっとみんなで集まって練習ができ、スピード感はじめ選手のコミュニケーションがいい感じで調和しているのを感じた。練習は充実してできたし、この感覚で2/24のお披露目試合と全日本Bに向かえたら」と手ごたえを語ってくれた。「立命館大や同志社大でプレーしていた選手が戻ってきてくれたり国体とは違った味のあるチームになっていると思います。監督の内山はじめ志を持ったメンバーが集まってくれ、また滋賀県アイスホッケー連盟はじめ支援の輪もできているので、いつかは日本一のチームに、という目標をもって進んでいきたいと思います」とチームづくりも順調に進んでいると佐曽谷キャプテンは話してくれた。

佐曽谷哉太代表兼キャプテン

 滋賀ブルーライズは次シーズンのアジアリーグ加盟申請こそ提出していないものの、将来的にはトップリーグ参加を目指しており、今後のチーム作りにはアイスホッケーファンの期待が集まる。チームとしては現在、地域密着の活動や認知度アップの活動を地道に続けている段階。「状況が変わる可能性もあるので断言はできませんが、(今秋からの)2025-26シーズンについては滋賀のみなさまへの周知とか、ファンのみなさまへ向けてのイベント等を展開してブルーライズを知ってもらう期間だと思っています。その次のシーズンから本格的にリーグ所属を目指していく形を考えています」と佐曽谷キャプテンも話すように現在のところは2シーズン後の2026‐27シーズンでトップリーグに所属したいとの考えがベースにある。

まずは全日本選手権(B)へ。そしてその先へと挑戦が始まる

 また、先日日ア連が公式サイトで発表した“下部新リーグ”についてもチーム関係者は「今はチームの基盤作りに注力している段階だが、説明会への参加申込みは完了しており、まずはしっかりと話し合いのテーブルにつきたい」との見解を示しており、今秋に向けてその動向は注目される。その意味でも全日本選手権(B)でどれだけの成績を上げられるか、はチームにとっても大きな目標だ。


 スターズ神戸にアイスホッケーファンの注目がおおいに集まっているなか、滋賀ブルーライズIHCも始動し、盛り上がりの萌芽を感じさせる東海・関西圏のアイスホッケー。これからファン注目の地域であることは間違いない。

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