「東京ワイルズが東大和市のシンボルとなる存在へ」
東京ワイルズが東大和市商工会とパートナーシップ連携協定を締結

協定書を掲げる高橋章 東大和市商工会会長(右)と東京ワイルズ 岡本博司代表

取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部

地域連携を進め、東大和市を盛り上げるために商工会とワイルズがタッグ

 10月23日、東大和スケートセンターをホームリンクとする東京ワイルズと東大和市商工会とのパートナーシップ連携協定締結式が行われた。会場となった東大和市商工会館には東京ワイルズを応援する各スポンサー企業や地元商店の方々、そして金融機関や自治体関係者など100名を超す出席者が集まり盛大な集いとなった。

「パートナーシップ連携協定締結式」でははじめに、東大和市商工会会長の高橋章さんが「東大和市駅前の東大和スケートセンターを東京ワイルズがホームリンクとしたことでがぜん関心度が上がっている。1年前から商工会の中に委員会を創り、東京ワイルズと提携を結ぶことによってどういうことができるか、を研究した。その委員会でも様々な議論があったが、東大和市として新しい価値の創造を目指していこうということでこの提携に至った。東大和市が東京ワイルズと手を携えて成長していくこと、そして選手たちが活躍をしていってほしいと願い、みなさんのご理解を賜りたい」とこの提携協定の意義を説明した。

高橋 東大和市商工会会長

 続いて東京ワイルズの岡本博司代表が「1年前は急なチーム移転ということもあり、試合もエキシビションでなかなか地元のみなさまへのアピールができなかったが、ようやく東京都アイスホッケー連盟との協力関係も整い、この10月から新しいリーグであるXHL(エクストリームアイスホッケーリーグ)で試合を戦うことができるようになった。東大和市は駅前にスケートリンクがありチームを運営するにはこれ以上ない環境ということを確認したうえで、チーム移転を決断しここをホームとさせていただくなかで、東大和産業まつりを皮切りにイベントや行事に多く参加して地域交流を進めてきた。1年をかけて会長をはじめ地元商工会のみなさまの多大な支援を受けてここまで来られたこと、また多くの方々から『応援するよ』との温かい言葉を頂戴したことを心からありがたく思っている。東京ワイルズはチームの発展はもちろん、日本におけるアイスホッケー競技の発展も見据えて頑張らなければならないチームだと思っている。ホームタウンとして東大和市に根を張ったチーム作りを進めていく」と、地元・東大和の方々から多くの支援を受けていることに感謝を伝え、その後連携協定書の調印へと移った。

パートナーシップ連携協定書 調印の様子

高橋商工会会長、岡本東京ワイルズ代表が並んでの署名が終わり、調印済みの連携協定書が交換され会場に向けて掲げられるやいなや出席者から大きな拍手が起こり、東京ワイルズに対する期待の高さをうかがわせた。

協定書の内容は東京ワイルズ公式サイトを参照

出席者の方々を交えての記念撮影


 調印式のあと、和地仁美東大和市長がマイクの前に立ち「東大和市商工会と東京ワイルズの提携協定締結おめでとうございます。東京ワイルズは試合に勝つことはもちろんのこと、子どもたちの育成、ファンに愛されるチーム作りを目標に東大和市の様々な地域活動に貢献している。アイスホッケーだけでなく、デュアルキャリア育成についても地域のロールモデルになりうる存在であり、都内でもスケートリンクのある自治体は少ないなかスケートに親しめる貴重な場所として、東大和市でアイスホッケー競技を通じてスケートに触れながら楽しめるスポーツが盛り上がることは市の魅力の1つに必ずなるだろう。街を盛り上げるコンテンツの一つとして、市としても観光とスポーツを盛り上げる課を立ち上げたので、東京ワイルズと一緒に東大和市を盛り上げていきたい」と祝辞を述べた。

和地仁美 東大和市長

 続いて市議会議長の祝辞が披露された後、地元選出の衆議院議員、木原誠二氏がアイスホッケーをプレーしていたというお兄さんのエピソードを披露しながら「アイスホッケーは世界的にはメジャーなスポーツ。私も兄の世話で何度も東大和スケートセンターには通った。この地元にアイスホッケーチームができ、地域の主役として頑張ってもらえることは本当に有難い存在。地域がスポーツで盛り上がることは日本に元気を与えるので、市民がスポーツで一体となって楽しむ先頭に東京ワイルズがいる、と考えている。ぜひ次の試合を観戦させていただきその熱気を体感したい」と祝辞を述べた。
 会場には地元選出の都議会、市議会議員も列席するなど東大和市とワイルズが一体となって街を盛り上げていこうという機運が感じられる締結式となった。

木原誠二 衆議院議員

 締結式のあとは同会場でキックオフパーティが行われ、選手・スタッフと出席者の間で交流が深められた。テーブルにはチームのルーツである釧路から取り寄せた名物が並べられており、各テーブルではその名物について説明をする選手と出席者の間で自然に話題も弾み、会場のあちらこちらで新しい交流もはぐくまれていた様子だった。

選手がこれを食べて育ったという釧路名物「カレーチキン」を披露する高橋商工会会長

 キックオフパーティーの最後は、出席者の間をハイタッチしながら選手が一人一人登場し舞台へ向かう演出で選手が壇上に整列。選手一人一人がマイクを持ち今季への決意を述べると大きな拍手が会場から選手それぞれに贈られていた。

ハイタッチの際にはみんな笑顔。選手への期待の高さがうかがわれた

 会全体を振り返ると、この会場に集まった多くの人たちがみな笑顔で、東大和市に東京ワイルズというアイスホッケーのプロチームが発足したことを心から喜んでいる姿が多くみられたことが印象的だった。東京ワイルズの選手たちは今季EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)の優勝を目指し、東大和市の人たちの暖かい支援を受けながら来年3月までのシーズンを戦い抜くことをみんなの前で誓い、今季への決意を新たにしていた。

選手たちは東大和市のみなさんの温かい声援をエネルギーに今シーズンを戦い抜く

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