今季のスローガンは「ALL ABOARD」 全員が同じ船に乗り頂点を目指す

取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部

7月3日、栃木日光アイスバックスが2023-24シーズンへ向けて始動した。

チーム全員での練習初日となったこの日は日光体育館で各選手がフィジカルの数値測定を実施。その後12時から、アイスバックス事務所に併設されているトレーニングジム「古河気合筋肉GYM」を会場に新体制発表記者会見が行われた。
会見では藤澤悌史(ふじさわよしふみ)監督と佐藤大翔(さとうひろと)キャプテン、そしてオルタネート(副)キャプテンの鈴木健斗(すずきけんと)、相馬秀斗(そうましゅうと)両選手が出席。いよいよスタートする今季の戦いへ向けて、それぞれが熱い意気込みを語った。

冒頭、藤澤監督が「今季は新メンバーも加入したことで、さらなるチーム力の高まりを感じている。ぜひ結果の出るチームに造りあげていきたい」と抱負を述べた後、今季のチームスローガンを発表。

掲げられたスローガンは「ALL ABOARD」。

監督によれば、まず「Hard Work Everyday」というチームの約束事がベースになる中で、それをさらに補強できうるシンプルかつインパクトのある文言を、ということで決定されたとのこと。

「直訳すれば『出発進行』という言葉ですが、全員で乗車・乗船という意味合いです。新入団選手が加わって気持ちも新たに全員が同じ気持ちで同じ方向に向かって進んで行きたい、とこのスローガンを選びました」(藤澤監督)

このスローガンに対しては各選手も「どれだけチームが1つになって戦って行けるか、という意味でも気持ちの入るスローガン」(佐藤キャプテン)、「個人としては昨シーズン中盤に調子が落ちた時があったが、そういうときでもチームとして調子の良い悪い関係なく前を向き続けていかねば、という決意を表現する意味でも良いスローガン」(鈴木副キャプテン)、「毎年、若い選手が入ってチームが変わることは確かで、若手中堅ベテラン含め同じ方向を向いて目標に進んで行く、という点を強調する意味でも良い言葉だと思う」(相馬副キャプテン)と語ってくれた。

藤澤監督は今季のチーム作りについて聞かれると、「とにかく勝てる集団にしたい。昨季はもう一歩のところでトップ2に勝ちきれるところまで届かなかったが、その2チームを倒すまであと少しだと思っている。オフェンスに関してはリーグでも屈指の得点力を持っている選手が揃っており、選手のアイデアやセンスで十分通用する。いっぽうで昨季もショートハンドなどのスペシャルプレーは数字が悪かったですし、まずはどちらかというと守備に重きを置いてチームのベースを作っていきたい。良い守りから良いオフェンスへ切り替えを速くしていくこと。それをベースに失点をもっと減らしつつ、1点の重みを理解して試合で勝ちきれる、上を目指せるチームにしていきたい」と現時点での構想を語ってくれた。

なお、会見で発表されたメンバーはGK3人、DF7人、FW11人の計21人。現時点では外国人の補強予定はなく、21人でシーズンを戦うとのことだ。

練習初日を終えてのチームの雰囲気は? と聞かれた藤澤監督は「みんなオフの期間にしっかり準備してきたなと感じたし、やっとここからスタートという気持ちです」と納得の表情。「計測結果の数値をキープしている選手、さらには上げてきた選手もいた。ここからどうやってパフォーマンスを上げていけるかが重要なので、焦らずにしっかりと身体作りを進めていきます」(藤澤監督)とプランを披露しつつ、「キツいトレーニングに取り組むときでも佐藤キャプテンをはじめ選手たちからポジティブな発言が自然に出てきている」と語り、雰囲気の面でも非常にチームのまとまりを感じていることを明かしてくれた。


アイスバックスはこの後約2週間ほどを陸上でのトレーニングについやして底上げを行った後、7/17に霧降アイスアリーナでの氷上練習がスタートする。

各選手のその他意気込みは下記の通り

佐藤大翔キャプテン

「アジアリーグと全日本選手権の2冠を獲れるように頑張ります。応援よろしく御願いします」

鈴木健斗オルタネート(副)キャプテン

「佐藤キャプテンを中心に勝つ集団、勝てる集団へとこの3人で率先してみんなを押し上げ、優勝できるようにしていきたい」

相馬秀斗オルタネート(副)キャプテン

「去年見られたチームワークの良さを引き続き継続しながら、全力で練習でも試合でも厳しく戦っていけるように、自分自身も含めこの3人でチームをまとめていきたい」

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