1/27ワイルズ会見【書き起こし】 ③質疑応答(後半)

文/アイスプレスジャパン編集部

※会見進行の説明や注意事項など内容に関係ない部分については割愛しております
※発言者の発言内容主旨がしっかり理解できる範囲での文字起こしを行っています。また、読みやすくするために内容とは関係ないところであえて不要部分をカットしたり、接続詞・語尾等を修正している部分があります。ご了承下さい。

⇒①岡本代表による説明の記事はコチラ
⇒②質疑応答(前半)の記事はコチラ

新リーグを作ることも考えているのか?

記者G:新しい形というのはこれから検討されるということですけれども、新リーグを作るなんてこともお考えになっているか? そのあたりはどうでしょうか?

岡本代表(以下岡本):それはまだやはり今の段階では何とも言えないところだと思いますので、賛同していただいているチーム、繰り返しますが我々と一緒に動いてくれているチームが名古屋のサンエスオルクスさんなどありますのでそれのはそのあたりとの協議によって今後のことになって行きます。

記者G:先週たちが釧路のチームで釧路を拠点にやりたいという方が多かったと思うんですけれども、今回会見の場に選手がいらっしゃらないというのはなにか理由があるのでしょうか?

岡本:特に大きな理由はないんですけれども、選手にはすべて伝えていますし、この後、選手から声明を出します。なので、明日か明後日にも、この会見の内容のこと、僕がしゃべった内容はすべて伝えてありますので、あえてここには選手を呼んでいないです。

記者G:選手からの声明というのは、今回のことに対して選手の皆さんがどのように考えてどのように大人をしていただき、そのようなお話のものということですか?

岡本:そうなると思います。

この状況からモチベーションをどう維持していくか?

記者H:斎藤監督におうかがいしたかったんですが、選手は釧路でファンのために最後の給料がなくても戦っていたという方もいましたし、アジアリーグを目指すのがチームの目標だったと思うんですけれども、ホームチームも東京ですけれどもなくなって、リーグに出られないとなるとかなりモチベーションは厳しいんじゃないかなと思うのですが、監督としてはどういうふうにモチベーションを選手に与えることを考えているのでしょうか?

齊藤監督(以下齊藤):まさにその通りで、逆に選手からも、あとスタッフ・関係者から、ときにはもう励まされたり、ときにはポジティブな言葉をかけられて、自分が監督で選手を見ると言うよりもともに一緒に他のチームにあり得ない体験をともに全体で感じて進んでいるんじゃないかなと思います。なので、全日本に出られたことが1つ大きな目標でしたし、その後にイーグルスと戦えたことも大きな目標でしたし、また今回のような形になって、滋賀や愛知のほうにも行きましたし、その経験は絶対にプラスにできると僕も選手もそう思って居ると思います。

岡本:少し補足させていただきますが、やはり本当であれば選手たちは、アジアリーグのチームと試合をしたいと思っていると思います。間違いないです、それは。ですが、本来であればそれを叶えるべく、釧路市その他アジアリーグと調整ができなかった、できなければいけなかったところは、我々としても反省しなきゃいけないところだと思っています。
しかし先ほども申し上げましたが、歴史が語るように、この今の釧路の経済規模でプロのチームを支えていくのは難しいいう事実もありまして、実際、3年続けて給与遅配という思いを選手たちもしていますので、現実的に厳しいということは、選手の頭の中でもわかってはいると思います。本当にそこはとても隣の齊藤毅くんといつも話すことです。本当はちゃんとアジアリーグのチームと戦わせてあげたい。でも今、アジアリーグの実情では難しい。というところになると思います。

ホームリンクは? 来季の全日本選手権は?

記者I:確認だったんですけれども、チームが東京に移った場合は東京都の連盟に入るということでしょうか?

篠原GM(以下篠原):そうですね、本拠地が東京になった場合は東京都連盟に登録となります。

記者I:ではメインとして使うリンクは東伏見?

篠原:そこはまだ協議中でございます。

記者I:今季の全日本は特例扱いという形で出場されていましたけれども、来季の出場の仕方としては、今季のような特例狙いをされるのか、それとも、実績を積み上げていって下からやっていくのか、どちらになるんでしょうか?

篠原:基本的に、今回、日本アイスホッケー連盟さんの推薦をいただけたということですから出られたということがあります。来季についても同じ状況かなと思います。

記者I:日本アイスホッケー連盟さんからの推薦をいただく?

篠原:現状ではそうなろうかと思います。

競技力の維持は可能か?

記者I:今この釧路から東京に移ることによって、代表の選手たちもいると思うんですけれども、その地力というのは落ちないとお考えでしょうか? それとも東京に行くからこそ伸びると考えているのでしょうか?

齊藤:それは僕次第ってことですかね? そのへんも含めた上での決断だと思ってるんで、そこで練習量や(聞き取れず)、施設設備等などは、僕は心配していないです。

すでに釧路市や釧路連盟に報告はしたのか?

記者J:今回の釧路市から離れて東京を拠点にするということは、釧路市や釧路のアイスホッケー連盟には直接お話はされているのでしょうか?

岡本:いま初めて言いました。

記者J:今後説明や協議に行かれるという感じなんですか?

岡本:そこは協議次第ですね。どうなるのか。僕もこの記者会見という場で初めて言及したことなので、明日か月曜日かどんな形になるか。まずは当然2月3月と、釧路で活動していますので、何らかの形で釧路市と話をすることになると思いますけれども、今のところ特に何か予定があるというわけではないです。

記者J:あと一点、先ほどのお話でアジアリーグの加盟に全チームの賛成が必要でそこが高い壁になっていると。日光のほうからも厳しい言葉が出てという。ワイルズの加盟に対してどういうところがアジアリーグに取ってネックになっているですか?

岡本:それは我々が聞きたいです。ぜひ取材にいってください。

経営の見通しは?

記者K:会社としての見通しについてお聞きしたいのですが、来季に向けてスポンサー獲得というのは交渉中で試合の入場料収入をもとにしながらおこなうということでしたけれども、そのあたりで今後安定した経営をできるという見通しはあるのでしょうか?

岡本:いろいろな方策を持ってチームを支えていく予定ではありますが、デュアルキャリアもそうですし、スポンサーの獲得も。ただ、こちらに、釧路にいてもやはりそこは見込めないというところがありますので、実際私も愛知県で活動しておりますし、前代表の山田は、今日はここには来ておりませんが、山田もチームの一員ですのでもう東京で動き出しておりますし、ご存知かどうかわかりませんが、山田は東京でアイスホッケーのスクールをやったりとかそのあたりかなり顔の広い状況で活動しておりますので、そういったあたりから、それから社外取締役の小林についても東京の人間ですので、そちらで動いておりますので。
今現状では確かにまだ見通しが立っているのかと言われれば……見通しが立つというのがどこまでの状況になるのかっていうか、まだ正直ちょっとわからないところもあります。デュアルキャリアに関しても、選手の給料をどれだけ企業さんが負担してくれるのか、とか、そういったことも今からの話になりますので。ただ、支えられる状況にはなっていると私は思っています。まだ今の段階で、どこと何社といくらとかそういう細かい数字までは、ちょっと今の現状では分からないです。

記者L:賛同してくれているチームというのはどこか具体的に教えてください

岡本:先ほど言ったチームです。横浜グリッツさん、それから名古屋のサンエスオルクスさん。あとは北京連盟のチーム。何度も釧路で試合をやっているので皆さんも見ていると思いますが、このチームとワイルズの4チームは今後の動きに賛同して頂いているチームという形になります。

記者L:東京に移った後もこのチームと興業を行っていくということですね

岡本:そうですね、その4チームでは興業をやりたいと思っています。それ以外にも愛知県選抜だとか滋賀県選抜だとか、そういったところも今後も交流をしていきたいなと思ってますし、さらに地方にも行けたらいいなと思いますし。もう1つはやっぱり向こうに行ってしまうとちょっとなかなか難しいかもしれませんが、せっかく交流をここのところしていただいている、レッドイーグルス北海道さんにも、できれば交流の継続をお願いしたいなと思っております。

記者L:いま週5日釧路で練習できていると思うんですけれども、東京でその維持というのはなかなか難しくなり、たぶんリンク代もそれなりに高くなると思うんですけれども、その練習量の維持というのはどうお考えですか?

齊藤:先ほども申し上げたと思いますが、そういうのも全て考えたうえでの決断だと思っているので。あとは次に練習する場所をどこにするのか、選手に取って一番良い移動先はどこなのか、そういうところまで来ていると思います。ホームリンクをどこにするのか試合をやるリンクをどこにするのか、ということはまだきまっていないと思いますが、そういうのもまったく心配してないです。

記者M:やっぱりどうしても、ファンもそうですし我々としても釧路から去ってしまうのかとう思いがあるのですけれども、釧路市からは厳しいところもあるともおもうんですけれども、今後この協議の余地があるのかどうか。すぐっていうのも難しいかもしれないですけれども、今後釧路市に残れるような状況の時は残っていくのかどうかっていうか、そういう可能性はまだ残っているのかどうかおうかがいしたいのですが。

岡本:まず、今のご質問の中で1番難しいなと思われるのは、やはり遠征費の削減っていうことを、動きを賛同していただいているチームの方々からもやはり求められていて、やはり釧路を拠点とすることはまず難しいと思います。戻るということは。ただあとはどれだけワイルズとして釧路と交流ができるのか? どの程度のことができるのか? それは今からの協議となると思います。

司会:その他ご質問は……ないようですのでこれにて記者会見をおわり……

<記者の質問が途切れたところで篠原GMがマイクを持った>

篠原:ちょっと私の方から、皆さんに逆にお願いがございます。我々ワイルズとして、なぜ今のワイルズの現状がこうなっているのか。ここにいる岡本も私も斎藤も、なぜワイルズが今こうなっているのか、我々もわかっていないです、正直に言いまして。逆に皆さんの取材の力で何とかそこをはっきりさせていただければありがたいと思っております。以上です。

<続いて齊藤監督がマイクを持った>

齊藤:すみません。監督としてひとこと発言させていただきたいです。
自分は選手を守りたい一心でここまでやってきました。数年前から遅配は続いていましたが、クレインズの最後の年の4ヶ月間、そこにいた人しかわからないと思います。これはずっと言っています。本当に地獄でした。

人間不信、疑心暗鬼……。結果、「結果的にだよ。戻ってきたからいいじゃん」って、釧路市のかたに言われました。僕は笑えなかったです。その場には市議もいました。聞いています。未だに支えてくれてともに戦ってくれている社員の給料は未払いのままです。これも事実です。そこにいるスタッフはまだ未払いです。
まわりから第三者破産のやり方は卑劣、卑怯だと言われました。ただ、そのやり方にそったものだけが、単に今までの分が、返ってきただけです。別に多くはもらってないです。

その4ヶ月で得たものは、人を疑い出すときりがなくなる苦痛の4ヶ月間です。これはプロであっていいのか、そこに本当に苦しみました。正直今の自分のポジションは監督の域を超えていると思っています。すごい経験をさせてもらっています。

当初の目的は、氷都釧路を、クレインズを守っていきたい思いで、山田、岡本、小林に相談しました。先ほども言いましたが自分の故郷は釧路です。引退した場所も釧路です。絶対にトップチームを釧路からなくしてはいけないと思います。釧路のアイスホッケー文化も子供たちのホッケー人口も、どこの地域からも羨ましがられる釧路でいてほしいと思っています。

自分が20歳のときに、札幌のチーム(※)に所属していました。廃部になりました。トップチームがなくなりました。20年経って今も、人口200万人の札幌ですがトップチームはできあがっていません。先ほど篠原さんが言ったように、なぜこのようなトップチームでやれる環境・準備がある中で、こうなっていかなきゃいけなかったのかがすごい僕には本当にわからないです。
※齊藤毅監督は当時、アジアリーグの前身である日本リーグの雪印に所属していたが2000-01シーズンを最後に廃部となった

どんどん皆さんの力で本当に解明してください。僕は年末に、釧路連盟の谷川会長とも電話しました。お話をさせていただきました。
「ワイルズの選手が8割残ってくれれば、うまく行けば来年。5人残れば3年後かな」、と自分に話してくれました。自分も喧嘩したいわけでもなく、決別して釧路を離れたいわけでもないです。1日でも早く市民からも、他の地域からも愛されるトップチームを作ってほしいと心から思っています。ワイルズがこうなった以上。

またワイルズと連携協定をいち早く結んでくださいました標茶町の皆さん、地元釧路でのスポンサー企業の皆さん、他の地域のスポンサー企業の方々、ユニフォームを着て毎日見に来てくださっているたくさんのワイルズファンの方々。園児や釧路のホッケー小僧たちにもこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

釧路を離れることになることに、本当に苦しいです。

いつかここのトップチームで活躍している子供たちを楽しみにして。そう思います自分も。

最後になりますが、山田COOに対しての、誹謗中傷に憤りを感じます。事実ではないことを憶測でSNS等に発信するのをやめてください。今のチームは山田さんいなくしてなかったチームです。それは選手もスタッフも関係者もみんな山田さんに感謝しています。この場ではっきりと申し上げます。今後は誹謗中傷と思われるものには、チームとして法的措置の対応をしていくつもりです。

これからもワイルズを変わらず応援していただけると幸いです。本日はありがとうございました。

応援してくれる方のためにも、チームを存続させ頑張っているところを見せたい

岡本:最後に私からもひとこと。私が釧路で交渉しはじめて、本当に半年ぐらい話をしましたが、その間も、これは私も隣にいる篠原齊藤も感じていることですが、いま篠原が言ったことともダブリますが。
なぜこれだけ我々は叩かれるのだろう。なぜ誰も味方してくれないんだろう。このままやっていたってアジアリーグに入れるような感触というか感覚というか、何にもありませんでした。これやっていても無駄だなと思うも、でも諦めちゃいけない。

本当に、なぜアジアリーグに入れてもらえなかったのか? まったくわかりません。本当に、今、2人が言ったことと共通しますが、それはもう本当に皆さんで取材していただきたいと思います。教えていただきたい。
最後に、そんな北海道ワイルズですが、それでも釧路市民のなかには、本当に北海道ワイルズを応援していただいている方々がたくさんいます。その方々たちには、本当に顔向けができません。

でも必ず恩返しは、しなければいけないと思っています。そのためにも、我々は、チームを存続させて……また釧路にも「こんなに頑張っています」というところを見せに来たい。こなきゃいけないと思っています。以上です。本日はありがとうございました。

<了>

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