変わらぬ交流を。連携協定結ぶ標茶町を東京ワイルズの選手・スタッフが表敬訪問

※左から河合選手、篠原GM、齊藤(毅)監督、佐藤標茶町長、岡本代表、木綿選手
取材・文/アイスプレスジャパン編集部 写真/編集部
今季から日本アイスホッケー連盟公認の新リーグ、EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(通称:XHL)に参戦する東京ワイルズが8月10日(日)に北海道標茶町を表敬訪問した。連携協定を結んでいる標茶町を選手やスタッフが訪れるのは昨年9月の町内駅伝大会と今年1月のアイスストッカー大会以来となった。

今回の訪問では「しべちゃ夏まつり」の会場に選手とスタッフが特設ブースを設置して、標茶町とチームとの変わらぬ協力関係を地元のみなさんにアピール。お祭りに訪れた小学生以下の子どもたちに抽選でユニフォームを6着、またオリジナルクリアファイルをプレゼントする企画では、子どもたちが選手からプレゼントをもらって喜ぶ様子など微笑ましい光景が繰り広げられた。


標茶町は昨季に引き続き、これから開幕する2025-26シーズンでも練習着パートナーとして東京ワイルズを支援することが決定している。この日は東京ワイルズの岡本博司代表から標茶町の佐藤吉彦町長に同町のバナーが入った練習着がプレゼントされた。早速練習着を着用した佐藤町長はその出来映えに「町のイメージにも合っていて非常に良いデザインだと感じています」と話してくれた。


標茶町の佐藤吉彦町長に支援継続の理由について話をうかがった。
――標茶町は今季も東京ワイルズの練習着パートナーとなりましたが、標茶町にとってワイルズはどんな存在ですか?
佐藤吉彦 標茶町長「もともと釧路にあったプロチームが母体となっているのが東京ワイルズですし、プロという短い選手生命のなかで応援がないとなかなか思い切って選手のプレー環境を維持し向上させることもできないという思いがあり、そういう点をまず支援したいと思っております。現在この地域ではアイスホッケーを頑張る子どもたちがたくさんいます。そういう子たちはこれまでプロ選手たちの背中を見て育っていった。その環境がなくなるのは非常に残念に感じておりますので、チームの本拠地が東京に移ってもこの地域の代表としてワイルズを支援していきたいと考えています」
――標茶町と東京ワイルズの連携について、今後どのような形で進めますか?
佐藤町長「今季は実現とはなりませんでしたが昨年は標茶町でワイルズの合宿が行われました。アイスホッケーに関心のある子どもたちが良い時間を選手の方々と共有できていた様子を目の当たりにし非常に良い取り組みだと感じておりましたので、今後もそういった環境を作っていただければ、と思います。厳しい環境のなかプロで生活することは非常に大変だと思います。我々標茶町としても長いスパンで捉えておりますし、アイスホッケーファンの皆様におかれてもそれぞれの方々で可能な範囲で構いませんからアイスホッケーを支援していただければと願っています」
東京ワイルズの岡本博司代表はその後行われた佐藤町長との懇談で「来年1月に町で行われる『アイスストッカー大会』への参加も前向きに検討している。また新リーグが軌道に乗った暁には釧路での試合を何試合か行うことも構想していますし、釧路に少しずつでもフランチャイズを戻したいという思いは常にあります。その実現のためには我々が作り出してしまった課題も含めて関係各所とーつ一つ丁寧に話し合ってクリアして行くほかはない。そのためには時間もどうしても掛かってしまうと思うが、標茶町の皆さんが応援してくれるのは本当に有難いし町のみなさんに喜んでいただくためにも地道に活動を続けていきたい。来年には標茶町での合宿などもできたら、とも思っている」と話し、今後も標茶町との協力関係を維持し町民のみなさんからの応援の思いに応えたいと話していた。

この「しべちゃ夏まつり」には町内から数多くのブースが出展しており、ソーセージなど肉製品や野菜をはじめとする地元の新鮮な農産物が廉価で販売されるなど、さすが道東の町という特長がいっぱい。さらには美味しいとの評判高い「しべちゃ牛乳」が同町観光協会によって無料配布され人気を博していた。会場では「東京ワイルズとの連携によってそういった農産物の販促などにも繋がれば」と期待の声も聞かれた。アイスホッケーという競技を通じて標茶町と東京ワイルズとの協力関係がより進化し、チームと自治体の双方によい流れをもたらすことができればこれもスポーツの持つ1つの力。標茶町からの暖かい声を受けつつ、東京ワイルズはXHL開幕に向けて準備を加速させている。