今週末、男子日本代表vs韓国代表が西東京と新横浜で激突!
The Asia Classic Ice Hockey ~日韓代表戦~ プレビュー

中島照人選手(左)と榛澤力選手(右)の絶妙なコンビネーションが日韓戦でも見られるか?

文/アイスプレスジャパン編集部 写真/編集部

4月18&19日の2日間、日韓男子アイスホッケー交流戦「The Asia Classic Ice Hockey ~日韓代表戦~」が開催されます。
2017年に開催された札幌冬季アジア大会以来、実に9年ぶりとなる日本代表の国際試合。さらに、首都圏で男子日本代表の試合が開催されるのは10年ぶりということで、首都圏のファンにとっては実に久しぶりに日本代表をリンクで直接応援できる機会となりました。

The Asia Classic Ice Hockey~日韓代表戦2026~
2026年4月18日(土) 14時~ 日本vs韓国 会場:ダイドードリンコアイスアリーナ
2026年4月19日(日) 14時~ 日本vs韓国 会場:KOSÉ 新横浜スケートセンター

両日ともTBSスポーツ公式YouTubeチャンネルにてライブ配信
https://www.youtube.com/@TBSSPORTS6

この時期に「日韓戦」が復活した理由とは?

この日韓戦が組まれた背景には、5月2~8日(※現地時間)の日程で行われる世界選手権ディビジョンI-A(ポーランド・ソスノヴィエツ)に向けての強化試合という側面があります。16ヵ国が参加するトップディビジョンのすぐ下にあたり、いわゆる2部に相当するのが世界選手権ディビジョンI-A。6ヵ国で争われ、上位2チームがトップディビジョンに昇格できます(最下位はI-Bに降格)。日本は現在世界ランキング20位に位置していますが、現在23位の韓国との国際試合を大会前に経験することで海外勢のパワーとスピード、当たりの強さに対応できることができます。
ここ数年、世界選手権ではまず初戦でヨーロッパ勢をはじめとする当たりの強さにアジャストすることに日本は苦労していました。初戦に相手の当たりの強さに戸惑って苦戦してしまうという状態からなんとか大会中に調子を上げていって……、という展開を世界選手権では強いられていましたが、前哨戦として韓国と戦うことは、その点を克服する材料の一つにもなります。韓国はディビジョンI-B(3部相当)におり、世界ランクも23位と今の時点では日本より下ですが、数年前はランキングでも韓国が上を行っていたこともありました。実際、2年前の2024年世界選手権ディビジョンI-Aは日本と韓国が同組で戦い、日本が4-3の僅差で勝利。その敗戦が結果的に韓国をI-B降格に追い込みました。

ディビジョンI-AとI-B上位のチームの実力差はわずかです。韓国にとってもトップディビジョン昇格は悲願となっています。普段アジアリーグで実質韓国代表ともいえるHLアニャンと恒常的に戦っているとは言え、代表同士の戦いとなるとまた別物。この2試合は激しい戦いとなるのは間違いないでしょう。

世界選手権トップディビジョン昇格は日韓ともに長年の悲願

さて、今年5月の世界選手権ディビジョンI-Aは日本にとって念願のトップディビジョン昇格となる大チャンスです。この大会形式になってからは、日本はトップディビジョンではまだ1度も戦えていません。冬季オリンピックに出られるのは12ヵ国。もちろんオリンピック予選は別の形であるとはいえ、トップディビジョンで恒常的に戦えるようにならないとオリンピックに出られるチーム力は付かないとも言えます。

トップディビジョンに上がるためには、I-Aの6ヵ国の中でトップ2にならなければなりません。ただ、天敵・カザフスタンを除けば日本が過去に勝ったことのあるチームや接戦に持ち込んでいるチームが並んでおり、相性その他の意味でも今年の世界選手権ディビジョンI-Aでぜひ昇格を掴んでほしい、そのためにもこの日韓戦を有効に活用してほしいと願っています。

日韓戦はこの選手を見よ!

最後に、この日韓戦での注目選手をご紹介します。

まずご紹介するのはFW平野裕志朗選手です。今季はドイツ2部のディッセルドルファーEG(Dusseldorfer EG )で主力として活躍しました。ヨーロッパに主戦場を置く前は北米でプレーし、NHL2部に当たるAHLでもプレー。海外選手に引けを取らないほど強いフィジカル、さらにシュートの速さと正確さはピカイチです。ぜひ、平野選手の世界クラスのプレーに注目してください。

平野裕志朗選手の強烈なシュート力はワールドクラスだ

北米ECHL(NHL3部)のアイオワ・ハートランダーズ(Iowa Heartlanders )で日本人初となる北米プロリーグでのキャプテンを務めたFW三浦優希選手もぜひ注目です。ジュニア時代からそのパスセンスと視野の広さを評価されている選手でしたが、北米では決定力と勝負強さに磨きをかけ、日本代表としてこの日韓戦で凱旋します。昔から日本代表への熱い想いを隠さない選手ですが、所属チームの試合が残っている中での代表合流、その気持ちの強さもプレーから感じていただけたらと思います。

アジアリーグ組からはやはり優勝したレッドイーグルスのメンバーである、磯谷奏汰選手、小林斗威選手の爆発力に期待したいところです。また、国際試合になるとめっぽう強いのがHLアニャン所属の榛澤力選手。五輪予選でも活躍しましたし、アジアリーグファイナルでもそのスピード感あふれるスケーティングからゴールを奪うなど好調をキープしています。

そして、今回キャプテンに指名された中島照人選手(レッドイーグルス北海道)のプレーをぜひお見逃しなく。今季はレッドイーグルス北海道を優勝に導く立役者の一人となりましたが、昨シーズンはアルプスリーグのHCメラーノで活躍するなど海外経験も豊富な選手で、スピードの緩急を使って変幻自在にディフェンスラインを突破し、そこからの強烈なシュートは世界を相手にしても充分通用する力があります。

中島照人選手がキャプテンに指名された

男子日本代表の国際試合が首都圏で久しぶりに行われることは、長年アイスホッケーを見続けてきた我々にとっても念願でした。やはり、海外での試合しか代表の活躍が見られないということは、ファンを増やすためにも競技普及のためにも大きな足かせでした。日韓戦の首都圏開催は男子日本代表の認知度を向上させるための最初の一歩になることでしょう。日本代表の試合を日本在住のファンがじかにリンクで見ることが長い間かなわなかっただけに、これをファーストステップとして、今後も継続的に日本国内で代表戦が行われることを期待したいと思います。

ファンの皆さんも会場で、ネット中継で、男子日本代表の戦いを応援してください。それが、日本アイスホッケーの復権に繋がっていきます。

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