駒大苫小牧が3連覇達成。武修館との対戦はGWS戦までもつれる白熱のゲームに

3連覇達成を喜ぶ駒大苫小牧の選手たち

取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部

第73回全国高等学校アイスホッケー競技選手権大会
1/23(火)@テクノルアイスパーク八戸 観衆:1200人
駒澤大学附属苫小牧高等学校 6(2-2、1-3、2-0、延長0-0、GWS1-0)5 武修館高等学校
ゴール:【駒】城野、三浦、中谷、柳田、高嶋、三浦(GWS)

    【武】伊藤、田中2、石川、外久保
GK:【駒】工藤【武】和田
シュート数:【駒】33(12
,8,11,2)【武】36(13,10,9,4)

駒大苫小牧は3年連続34回目のインターハイ優勝を飾る

全国高校スケート・アイスホッケー選手権(インターハイ)のアイスホッケー競技決勝が八戸市・テクノルアイスパーク八戸で行われ、得点の奪い合いとなった両チーム逆転の相次ぐ好ゲームは延長でも決着付かず、最後はGWS(ゲームウィニングショット)戦に突入。
大久保、三浦がGWSを決めて先行した駒大苫小牧は武修館5人目の選手をGK工藤が止めてGWSを2-1で制し、その瞬間インターハイ3連覇となった。

試合は開始47秒で伊藤周透(いとう ひろと/2年)が電光石火のゴールを挙げ、武修館がいきなり先制パンチを浴びせる。しかし駒大苫小牧は6分過ぎにキャプテン城野友咲(しろの ゆうさく/3年)のゴールで追いつくと15分過ぎには三浦彪我(みうら ひゅうが/2年)のノーアシストゴールで逆転をする。

対する武修館も駒大苫小牧の攻勢に耐えて逆に第1ピリオド終盤にチャンスをつかみ、パワープレーから19:11にキャプテン田中蘭季斗(たなか らいと/3年)が鮮やかに決めてふたたび同点に追いつく。

迎えた第2ピリオド、先に点を取ったのは駒大苫小牧。1:19にきれいな攻撃の形を作ったあと中谷采士郎(なかや さいしろう/2年)がフィニッシュして3-2とふたたびリード。

しかし、その後流れが武修館に。5:20に石川大翔(いしかわ はると/2年)のゴールで同点に追いつくと一気に流れに乗り、その後7:30にパワープレーのチャンスから外久保龍希(そとくぼ りゅうき/3年)が決めて再逆転。これで運動量がさらにあがった武州館は9:35にキャプテン田中がこの日2得点目を奪って5-3とし、試合は第3ピリオドへ。

2点ビハインドと劣勢を強いられた駒大苫小牧だったが、第3ピリオドに王者の意地を見せる。まずは3:48に柳田将真(やなぎた しょうま/2年)が決めて1点差とすると、5分過ぎに訪れたパワープレーのチャンスで高嶋葉多(たかしま ようた/1年)が値千金の同点弾を奪う。

その後両チームあい譲らず試合は5-5で延長に突入。延長では武修館がパックを保持して攻めるシーンが多かったものの得点は両者とも奪えず、試合は5人ずつのGWS戦で決着をすることとなった。

GWS戦では駒大苫小牧が2-1と先行。武州館5人目のGWSをGK工藤授(くどう さずく/2年)が止めたその瞬間、ベンチから氷上へ駒大苫小牧の選手が一気になだれ込み、歓喜の声がリンクに響き渡った。

両校とも最後までその力を出し切った激戦。観客席からは両チーム選手の健闘を称え、大きな拍手が送られていた。

Release: