【全日本B】優勝はDYNAXか? 日本製鉄室蘭IH部スティーラーズか? 決勝は昨季の再戦に

取材・文/アイスプレスジャパン編集部 撮影/アイスプレスジャパン編集部
第59回全日本選手権(B)準決勝
会場:テクノルアイスパーク八戸(八戸・新井田リンク)
準決勝第1試合 観客数:未発表
DYNAX 7(1-0、4-0、2-0)0 苫小牧市役所アイスホッケー部
ゴール:【DYNAX】久米、鍜治、矢島x2、大澤(翔)、坂本、徳田 【苫小牧市役所】なし
GK:【DYNAX】高橋 【苫小牧市役所】石川⇒石田
シュート数:【DYNAX】48(18、12、18) 【苫小牧市役所】9(1、4、4)

DYNAXが快勝で決勝へと駒を進めた。DYNAXは豊富な運動量を武器に序盤から攻勢に出ると、試合の主導権を握るべく積極的にシュートを放ち苫小牧市役所ゴールに向けてラッシュをかける。苫小牧市役所もベテラン勢の技術と若手の頑張りで対抗し、GK石川涼も好守で支えて第1ピリオドを0-1でしのいだ。苫小牧市役所は第2ピリオド序盤も良く踏みとどまっていたが、中盤を過ぎるあたりから徐々に体力差があらわれるようになった。DYNAXはそこを見逃さず矢島翔吾が強烈なシュートを決めるとそこからは一気にDYNAXペースとなり立て続けにゴールを奪っていく。最終的には7-0でDYNAXが快勝し決勝進出を決めた。




準決勝第2試合 観客数:未発表
日本製鉄室蘭アイスホッケー部スティーラーズ 4(0-1、3-0、0-2、GWS1-0)3 釧路厚生社アイスホッケークラブ
ゴール:【室蘭】阿部(魁)x2(うち1はGWS)、阿部(翼)、中村(海) 【釧路厚生社】篠原x2、松井
GK:【室蘭】山口 【釧路厚生社】木下
シュート数:【室蘭】38(12、17、8、1) 【釧路厚生社】28(14、7、7、0)

準決勝第2試合はゲームウィニングショット戦にまでもつれ込む激戦のすえ、日本製鉄室蘭IH部スティーラーズが粘る釧路厚生社を振り切りDYNAXが待つ決勝戦への切符を手にした。
試合は序盤から拮抗した。速さとコンビネーションで攻めてくる室蘭スティーラーズに対して釧路厚生社は元アジアリーガーの上野拓紀、篠原亨太、芳賀陽介、小窪秀尚らの高い技術力で対応。カウンター気味に鋭いパスを何本も繰り出しチャンスを作ると、第1ピリオド12分過ぎにパワープレーのチャンスで篠原が見事に決めて先制。試合の主導権を握る。


その後も釧路厚生社が第2ピリオド中盤まで1‐0とリードを保っていたが、室蘭スティーラーズはパワープレーから阿部魁が鋭いシュートを決めて同点に追いつくと一気に流れは室蘭に。さらに2ゴールを加えて3-1としこれで勝負ありかと思われた。

しかし「うちは今季第3ピリオドがとても調子が良いんですよね」(上野)との言葉通り釧路厚生社はあきらめることなく室蘭スティーラーズを追撃。篠原のこの日2点目のゴールで1点差に迫ると、15分過ぎに木戸啓太のアシストから松井洸が渾身のショットを決めて同点に。試合は3-3で3ピリオド60分間を終了し、大会規定により延長無しでただちに3人対3人のペナルティシュートアウトに突入した。

PSSでは先行の釧路厚生社が3人目・田川聖が決めて王手をかけるも後攻の室蘭スティーラーズ・阿部魁が決め返しサドンデスの4人目に突入。先攻後攻入れ替わった4人目で阿部魁が先に決め逆王手。そして田川のPSをスティーラーズGK「北の鉄人」山口連が止めて室蘭スティーラーズが激戦を制し、歓喜の輪がリンクに広がった。これを外すと敗戦が決まるがけっぷちの状況でPSゴールを決め切ったキャプテン阿部魁のメンタルの強さが光った。試合後、室蘭スティーラーズ松島光宏監督は安堵の表情を見せつつ「これでメンタルもフィジカルも最高のコンデイションで決勝に臨めます」と決勝戦を見据えていた。