「第40回全日本女子アイスホッケー選手権」3/13(土)大会3日目 速報
文・写真:関谷智紀(アイスプレスジャパン編集部)
第1試合
VORTEX SAPPORO アイスホッケークラブ(A3位) 対 釧路ベアーズ(B4位)
0(0-3,0-2,0-1)6
トータルシュート数:VORTEX 30 、ベアーズ 59
第1ピリオド開始そうそうのプレーでキャプテン青木亜優子がブルーライン近くから放ったシュートで先制したベアーズがその後も順調に加点。VORTEXの反撃もGK佐藤めいをはじめとしたDF陣がしっかり守り切り、大森汐恵のハットトリックの活躍もあって最終的には6-0と言う結果となった。
いっぽうで、序盤に3点を先制され追いかける苦しい展開を余儀なくされたVORTEXだが、第2ピリオド以降、攻撃では鋭いカウンターから何度もチャンスを作り、シュートのディフレクションで惜しくもゴールをかすめるシーンも数多く見せるなど、互角以上の展開を見せる時間帯も多かった。選手達個人の成長もよく感じ取れ、数年前と比べて両チームの差が相当に縮まっているという印象を強く感じたゲームだった。
明日の最終日は、ベアーズが3日目第2試合の帯広クレインズレディース(B3位) 対 高須クリニック御影グレッズ(A4位)の勝者と5・6位決定戦で。VORTEXは第2試合の敗者と7・8位決定戦で対戦する。
第2試合
帯広クレインズレディース(B3位) 対 高須クリニック御影グレッズ (A4位)
2(2-0,0-0,2-0)0
トータルシュート数:クレインズレディース 64 、グレッズ 8
試合開始直後からクレインズレディースがパックを支配。試合時間60分のうちほぼ90%はクレインズレディースがアタッキングゾーンで試合を進める展開となる。
ファーストゴールはクレインズレディース・キャプテンの松岡杏海がニュートラルゾーンからDFを翻弄してパックを持ち込み最後はゴール右上隅に決めるというファインゴールで先制。その後、グレッズもGK笹井優乃のつづけざまの好セーブなどで得点を許さなかったが、15分過ぎに味方DFに当たったパックが方向を変えてゴールに吸い込まれる不運な形で2失点目。
DF登録5人、FW登録7人とメンバーが少なく、いわゆる「2セット回し」の状態で60分を戦い抜かなければならないグレッズは、反撃しようにも連日の試合の疲れからか脚が動かず、本当に脚力を振り絞ってパックを追っているのがスタンドからも見て取れる状態。そんな状態でも各選手懸命の滑りでパックを追い、第3ピリオド中盤まで得点を許さなかった頑張りは光った。
クレインズレディースの4点はしっかり攻撃の形を作っての得点と個人技での得点とかバランス良く決めており、そのあたりでチームの意識がしっかり統一されていることが見て取れた。
明日の最終日はグレッズがVORTEXとの7・8位決定戦。勝ったクレインズレディースは5・6位決定戦で釧路ベアーズと対戦する。