12/28(土)首都圏で久々の女子トップチームの試合開催へ
充実の試合を目指し月末31日の締め切りに向けラストスパート

SEIBUプリンセスラビッツによるクラウドファンディングページ(10/28夜時点)

取材・文・写真/アイスプレスジャパン編集部

 女子アイスホッケー界が一歩前へ進むきっかけへ。女子クラブチームのトップチームの一角として、例年、全日本など大きな大会で優勝を争う強豪・SEIBUプリンセスラビッツのクラウドファンディングが好評だ。
 なんといっても、このクラウドファンディングの大きな目的が『なかなか首都圏では見ることが難しい女子トップレベルの試合を西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナで披露すること』という内容だけに期待が高まっている。

 同チームのクラウドファンディングページ(https://camp-fire.jp/projects/794878/view)では、
「【SEIBUプリンセスラビッツ】女子アイスホッケーの新時代へ、熱狂の瞬間を共に!」とのタイトルで年末の12月28日(土)19:30 ~試合開始予定で西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナで行われる「 SEIBUプリンセスラビッツ vs昭和大学BLUE WINDS」の試合開催に向けて、選手たちの熱い思いが綴られている。
 SEIBUプリンセスラビッツには女子日本代表選手が多く在籍している。また、試合相手の昭和大学BLUE WINDSもかつて女子日本代表として五輪はじめ世界大会に出場したメンバーを多く揃える実力あるチームだけに、年末の試合は間違いなく熱戦となるだろう。
 コロナ禍以前、五輪の壮行試合として2018年にダイドードリンコアイスアリーナで女子日本代表と海外チームとの親善試合が行われたことはあったが、ショーアップされた試合で女子のトップ選手がそのプレーを披露する機会になるのはそれ以来かもしれない。例年、女子の主要大会は北海道内各地で開催されており、首都圏のファンにとっては貴重な女子トップチーム同士の試合となる。

SEIBUプリンセスラビッツvs昭和大学BLUE WINDS戦のメインビジュアルも発表された



 その12/28(土)の試合開催に向けて、SEIBUプリンセスラビッツの選手たちが企画し支援者へのリターンもについてもアイデアを出し合って進めているという、このクラウドファンディング。企画発案者の1人、女子日本代表にも選ばれている永野元佳乃選手に話をうかがった。

「チームメイトの長岡真鈴選手も私も日ア連のアスリート委員会に所属していて、アイスホッケーの試合を直接見る機会を増やしたり、ファンの方々をもっと増やしたいと動いたりするなかで皆さんの生の声を沢山知ることができました。普段は北海道で大会があり試合をしているんですけれども、『じゃあ、私たち選手の目線から何ができるのかな?』と考えたときに、首都圏ではいつも応援してくれている方々、たとえば同じ会社で働いていつもお世話になっている方とか、学校の友だちといった身近な方の目に触れる機会がほとんど無い状況だったので、多くの皆さんに見に来ていただいてアイスホッケーの魅力を感じてもらえる機会を作れれば良いなと考え、今回の挑戦に繋がりました」(永野元)

今回の発案者の1人、永野元佳乃選手に話をうかがった

 そういう思いを持ってのクラウドファンディング。トライしてみての手応えはどうだったのだろうか?
「今回初めてクラウドファンディングを始めるにあたって、『どのくらいアイスホッケー自体の価値があるのか?』という意味でも未知への挑戦だったんですけれども、(支援者の方は)もともとアイスホッケーファンの方もいらっしゃれば、ネットで目にとまってサポートして下さるという方もかなり多くいらっしゃるみたいで、広がりを感じています。女子アイスホッケーを広めていきたいという思いからも、このクラウドファンディングのファーストゴールである目標を早い段階で達成できて驚きでした。」(永野元)

 すでに試合開催に向けて当初の目標だった金額100万円は開始9日で突破、いまはネクストゴールと呼ばれる次の目標額達成へ向かって選手がメッセージを寄せたり、映像をアップしたりなどしてさらなる呼びかけを行っているところ。選手サインイン入りスティックのリターンも追加で用意したがあっという間に売り切れという人気ぶりで、首都圏での久々の女子トップの試合に対する期待の高さと女子選手たちを応援しようという機運が盛り上がっていることを感じる。ネクストゴールで集まった支援は大会運営ならびに観客動員アップのための施策、また試合での演出の強化に役立てると同ページでも発表されている。

10/28夜の練習でもキレある動きを見せていた永野元選手(右端)。北京で行われるアジアチャンピオンシップの代表にも選ばれている


「本当に支援していただいている皆さまには感謝の言葉しかありません。12/28の試合では、女子の試合ではなかなか無いような、まるでアジアリーグのような演出も含めてアイスホッケーの魅力を詰めたいと思っているのでそういった規模感での試合を実現できたら良いな、と思っています」と永野元選手。12/28の試合ではぜひ多くの方にダイドードリンコアイスアリーナへ足を運んでほしいと笑顔で語ってくれた。


 SEIBUプリンセスラビッツによるクラウドファンディングの締め切りは今月末10/31(木)まで。
クラウドファンディングは下記のページで1口3000円から色々なコースで応募できる。
https://camp-fire.jp/projects/794878/view

 女子アイスホッケー界が一歩前へ進むきっかけへ。ぜひクラウドファンディングのページを一度ご覧いただき、彼女たち女子選手の頑張りを応援いただければと思う。

この日も深夜23時まで練習が行われていた。女子選手の頑張りをぜひ応援したい

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