史上最高の順位へ。ROCと来季のグループA入りを懸けて激突!

IIHF公式サイトでも日本の試合写真が公開されている(※画像はキャプチャ)

文/アイスプレスジャパン

IIHF女子世界選手権は5位決定戦2試合が行われた。来年のグループA入りが掛かる5位を巡って準々決勝で敗れた4チームがトーナメント形式で争ったが、日本とROC(ロシア五輪委員会)が5位決定戦に勝ち上がった。

第1試合は、終始ドイツに先行を許したROC(ロシア五輪委員会)が1-2の劣勢から2得点を挙げて逆転勝ち。

準々決勝ではスイスに対して2-0の優勢から第3ピリオドに追いつかれて最後は延長で敗戦するというショッキングな展開に見舞われたROC。今大会Aグループ4位としては負けられない試合だったが、なんとか次の試合へ繋げることができた。

強敵チェコに再戦で激勝。グループA昇格への道を切り開いた

第2試合は日本時間8/30(日)8:00から日本対チェコが行われた。
スマイルジャパンとしては、なんとしてもチェコを破ってもう1試合、ROCとの対戦を実現したい試合だったが、グループリーグでは0-4と完敗に終わっており、劣勢が予想された。

しかし、大会が進むにつれて調子を取り戻したパワープレーを武器に日本が先制。第1ピリオド13:50に21久保英恵(SEIBUプリンセスラビッツ)がゴール前のディフレクションで3志賀葵(TOYOTAシグナス)のショットを角度を変えて先制(↓ IIHFのツイッターより)

その後、同点に追いつかれたが、第2ピリオドもパワープレーで追加点をあげ日本はチェコを突き放す。2小池詩織(道路建設ペリグリン)のパスを受けた15浮田留衣(Daishin)が左サイドから豪快にGKのサイドを抜いて2-1。
(浮田のゴール ↓ IIHFのツイッターより)


その後一進一退の緊張感ある攻防が続くが、第3ピリオド18:02に1人抜け出した16志賀紅音(TOYOTAシグナス)が、相手GKの左肩口を抜く技ありのシュートで3-1と大きな得点。(↓ IIHFのツイッターより)


DFに絡まれながらも、やや両脚を揃え気味にし体重を後ろに残してパックを浮かせるという技術を土壇場で見せた志賀紅音のゴールがこの後大きな意味を持つ。

チェコもすぐさま18:45に6人攻撃で1点を返し、2-3。(↓ IIHFのツイッターより)


一気にヒートアップした最終盤となったが、GK1藤本那菜がここでも最高の集中力を見せて残り6人攻撃の時間を守り切り、日本が逃げ切る形で勝利を挙げた。

過去最高の成績を目指してROCと対戦

日本が、次のROC戦に勝つと5位が確定するが、もし5位となると五輪・世界選手権合わせて過去最高位を達成する。

IIHF女子世界選手権 5位決定戦
日本時間9/1(水)01:00~
ROC(ロシア五輪委員会) 対 日本

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