読者の皆様へ>

こちら『アイスプレスジャパン』まで見に来て頂いてありがとうございます。

こちらでは1月下旬、女子日本代表スマイルジャパンが北京五輪へ向けて日本を出発する直前に行われたリモート会見で、選手・監督が北京オリンピックへ向けて語った「強い想い」をお伝えします。
会見の要旨となります。文字が多くなりますが、ぜひご覧頂いて、選手たちの思いを共有して、スマイルジャパンを応援していただければと思います。

オリンピック期間限定の公開となります。

『スマイルジャパン』北京へ向かって 志賀紅音選手

姉の志賀葵選手とともに記者会見で答える志賀紅音選手(右) ※2021年8月女子世界選手権

FW 志賀紅音選手

Q:初めてのオリンピックが近づいてきましたけど、現在どんな気持ちでトレーニングに励まれているのか教えてください。

志賀:オリンピックが近づいてきているなと、1カ月切っているということで感じていて、周りもオリンピックムードになってきているなと実感しているので、トレーニングや練習もいつも以上に気持ちが入ってます。

Q:大舞台が近づいて緊張するタイプですか。

志賀:私は緊張しないタイプなのでオリンピックとなっても自分のプレーができたらなと思ってます。

Q:久保さんと一緒にプレーして見習うことがあるとお話されてたんですが、どういうところを盗みたいと思ってるんですか。

志賀:(久保)英恵さんはチームが1点欲しいときにしっかりチャンスを決めるという選手なので、そこは私も見習いたいなと思います。

Q:なぜそれができると思いますか。近くで見ていて。

志賀:練習からスコアをしているなという印象があって、ここで決めるぞという気持ちの問題なのかなと思います。

Q:ご自身はDFからFWに転向して、ここで決めるという気持ちの大切さが足りなかったから点が決まらなかったと反省する場面とかあったんでしょうか。

志賀:結構試合中でもありますね。GKがいないときとか、自分が有利な場面だと油断が生まれるというか、決める前にもらったぞという気持ちが沸いちゃうところがまだあって、そういうところがまだまだ詰めていかないといけないところでして、決めるまで気持ちを切らさずプレーするように気を付けようというか、しっかり点を決める気持ちをしっかり持ってプレーしたいと思います。

Q:世界選手権でも点を決めて期待されている部分が多いと思うんですが、世界選手権で決められたというのは最後まで油断しない、絶対決めるという思いが出せるようになった成果と、今振り返って思いますか。

志賀:世界選手権や大きな大会は1点が大きい差になってくるんで、1点の重みを自分自身でも感じることができたので、それを重ねるごとに自分自身でも成長できたのかなと思います。

Q:世界選手権では床秦留可選手や浮田選手と組んでやっていたと思うんですが、ラインメートについてはどういうイメージを持っていますか。

志賀:2人とも偉大な先輩でやりやすいですね。2人とも私がプレーしやすい環境づくりをしてくれて、何でも言い合える選手です。

Q:センターの床秦留可選手はどういう風に見ていますか。

志賀:パスが凄く上手で、ゲームメークを得意とする選手なので、自分がいいポジションに入っていたらパスが来るので、そこは上手だなと思います。

Q:今のメンバーの中で自分の役割、位置づけはどのようにとらえていますか。

志賀:自分は得点するのがこのセットでの役割だと思っています。

Q:DFでの経験が生きていることはありますか。

志賀:DFをやっていたから、DFとしてFWに居てほしいところでしたり、DFからみてこうしてほしいとか、周りのFWの選手よりはわかっているかなと思っています。

Q:オリンピックでも得点が求められるということでご自身の意識も高いと思うんですが、どういったパターンで決めるのが多いと思っていますか。

志賀:ラッシュの形が一番多いかなと思います。世界選手権でも日本全体でラッシュの形が多くてそこから得点につながることが多かったので、オリンピックでもその形でスコアできたらなと思います。

Q:4年前の惜しさがあって一層感じるところがあるとあると思うんですが、北京ではどんなプレーをしたいですか。

志賀:オリンンピックというのは特別な舞台なんですけど、そこでも自分のプレーができるように頑張りたいです。

Q:あまり緊張しないタイプとおっしゃってましたけど、世界選手権の活躍もあって、初出場ながら期待が高まっていると感じるんですが、受け止めはどうですか。

志賀:世界選手権が終わってからありがたいことに取材やインタビューが増えて、少しは期待されているなと感じるんですけど、初選出でチャレンジャーの気持ちを持って自分らしいプレーができたらなと思います。

Q:飯塚監督からFWやってみないかと言われた当時のいきさつをお話いただけないでしょうか。

志賀:オリンピックが終わって次の年の海外遠征だったんですけど、その時に羽田空港で監督から直接から「今回の合宿はFWで行くぞ」と言われて受け止めたという感じです。

Q:お姉さんは拒否されたというお話ですけど、紅音さんは前向きだったと伺ったんですけど、どうだったんでしょうか。

志賀:最初はびっくりしたんですけど、DFの頃から私は攻めるのが好きでどんどん前に向かって攻めていたというプレーをしていたので、うれしかった部分はあります。

Q:改めてアイスホッケーの魅力はどんなものでしょうか。

志賀:アイスホッケーは他のスポーツにはない激しい動きだったり、攻守の切り替えが凄く速いので、そこはアイスホッケーの魅力だなって思います。

Q:代表が決まって親御さんの反応はどうですか。二人の娘が揃って行けるのを喜んでいましたか。

志賀:喜んでいるのもあったんですけど、ほっとした感じもあって、「おめでとう」という言葉をもらいました。

Q:五輪が決まってからお姉ちゃんに相談じゃないですけど、聞いてみたりすることはあるんですか。

志賀:ないです。

Q:先ほど他の方の質問の中でDFの経験が生きているというお話でしたけど、DFのころから攻めるのが好きだったと思うんですけど、それの理由というかなんで好きだったんでしょうか。思い当たる理由はあるんでしょうか。

志賀:DFをやる前にFWをやっていた経験もあって、得点をする楽しさを知っていたので、DFになっても攻めるのが好きだったと思います。

Q:得点を決めるというのは自分が決め切るのが面白いのか、味方が繋いで相手を崩して取るのが面白いのか、ご自身の中でどういう面白さがありますか。

志賀:やっぱりみんなで守ってそれから点数を決めるのがチーム一丸となってプレーしないとできないので、チームが一つになっての1点というのが私は好きです。

取材・文/アイスプレスジャパン編集部

Update: