アジアリーグ新チェアマンに前王子オーナー、木坂氏を選出

2020-21ALジャパンカップ開幕シリーズ 王子イーグルスー横浜グリッツ戦(撮影:編集部)

<文:アイスプレスジャパン編集部>
アジアリーグアイスホッケー事務局は8月2日リリースを発表。

第6代アジアリーグアイスホッケーチェアマンに、現・王子ホールディングス顧問で前・王子ホールディングス専務取締役の木坂隆一氏を選出した。
これは、7月27日に行われたアジアリーグ総会にて決定したもの。なお、木坂氏は2021年3月まで王子イーグルスのオーナーを務められている。

<木坂新チェアマンの所信表明>
私はまずアジアリーグの体制を立て直し、ガバナンスを強化することでリーグとして目指すベクトルを明確にしていきたいと考えます。さらにはアイスホッケーというスポーツを人気のあるスポーツへ復活させていきたいとも考えております。

そのために、本リーグに所属する各国とも連携しながらそれぞれの国内でのリーグを充実させ、各国のアイスホッケーレベルを上げることは非常に重要であるとも考えています。

 また、リーグ運営の「見える化」を進め、各チーム間のオーナー、GM、監督など、それぞれのレイヤーでの情報流通をもっと活発に行い、様々な情報がいち早くチームに入るようにします。

さらに、リーグ事務局、各チームと連携し、様々なネットワークを使って、アイスホッケーというスポーツの魅力を広くアピールし、スポンサー集めを強化していく予定です。

 今シーズンもコロナウイルス感染症の影響で難しいシーズンとはなりますが、アジアリーグアイスホッケーをよろしくお願い致します。

<所信表明ここまで>

リーグのガバナンス強化は急務。改善に向けた具体的動きを期待

なお、昨シーズン途中に前チェアマンは辞任し、昨シーズン後半からこの決定までチェアマンは不在だったとの情報を当編集部では得ていた。
新しいシーズンを前にリーグのトップが決まったことは、適正なリーグ運営に向けての第一歩として喜ばしいことと思う。

新チェアマン挨拶の文中にもあった、

「アジアリーグの体制を立て直し、ガバナンスを強化することでリーグとして目指すベクトルを明確に」

「リーグ運営の『見える化』を進め、各チーム間のオーナー、GM、監督など、それぞれのレイヤーでの情報流通をもっと活発に行い、様々な情報がいち早くチームに入るように」

との点はここ数年当編集部が取材を行うなかでも、多くの関係者がアジアリーグアイスホッケーの問題点として指摘してきた内容だ。
ここが改善されないことにはアジアリーグの人気回復=観客動員数向上もなかなか難しく、またリーグ&各参加チームの収益性向上にとっても足かせとなっていたことは明らかだった。

新チェアマン率いるアジアリーグアイスホッケーには、今後、具体的かつ実効性を持った改善策を早急に打ち出すことが求められる。手腕に期待したい。

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