「ひがし北海道クレインズ脱退」報道について。武田チェアマンに現時点の見解を聞いた
取材・文/アイスプレスジャパン編集部
ひがし北海道クレインズがアジアリーグアイスホッケー(AL)からの脱退を今月末にも申請することが報道された。これは釧路新聞がクレインズ田中茂樹代表への単独インタビューを行い明らかにしたものだ。リーグ側はこの田中代表側の意向をうけて、11/30に臨時総会を招集し協議をする模様だが、脱退申請に関してはすんなりと受け入れられることが濃厚だ。 この報道を受けてアイスプレスジャパン(IPJ)編集部ではAL事務局に対し取材を申し込んだところ武田芳明チェアマンがインタビューに応じてくれた。
11/27夕刻に行われたそのインタビューの内容をここにお伝えする。
現時点でアジアリーグアイスホッケーがクレインズに対して、またこの先の釧路でのアジアリーグチームについてどう考えているのかが分かる内容だと思うのでぜひお読みいただきたい。
「クレインズ脱退とワイルズの新規加盟についてはリンクしない」
IPJ ひがし北海道クレインズがアジアリーグアイスホッケーからの脱退を表明する方針だということが報道されました。リーグはこの件に関して現在どのような対応をされるのでしょうか?
AL武田チェアマン(以下武田C) クレインズ側が「もうこれ以上チーム運営を続けられない」との申し入れですからその意向を尊重することとなります。クレインズ田中代表からの申し入れを受けて(報道の通り)11/30(木)に臨時総会開催の決定をしました。後追いでこの脱退申し入れは承認されるということになります。
IPJ クレインズがみずからリーグから身を引くことを選んだという形ですが、これに対してクレインズ側に伝えたいことはありますか?
武田C 公式に申し上げられることはありません。臨時総会ではALでのルールにのっとり総合的な判断をおこなって手続きを進め、11/30には脱退が承認されるということとなります。
IPJ 新聞報道では「釧路枠が空く」という表現もありました。現時点で北海道ワイルズの新規加盟については?
武田C 加盟申請を行いたいとするチームがあることはリーグとしては歓迎すべきことです。ただ申し上げられることは、クレインズの脱退とワイルズの加盟については相関関係がないということです。加盟申請が今後提出されるならば、その内容を見たうえでチーム側とコミュニケーションをはかって進めていきたい、と考えています。
釧路アイスホッケー連盟からワイルズの推薦がなされると聞いてはおります。その「連盟からの推薦」は手続きの必要事項としては欠かせない重要なものではありますが、加盟判断の内容においてはおおきな意味を持つものではありません。推薦状も含めて加盟申請資料の全体を精査してこんご判断されるということになります。
IPJ 加盟申請に対して、従来からのALの考え方、立場は変わらないということでよろしいですか?
武田C その点は変わりありません。一番大事なのは釧路全体としてワイルズを推しているかどうかだと思います。財政面で持続可能かという点でもそうですが、釧路が一体となって支援するチームでないと成り立たないのではないでしょうか? 釧路での調整が今後どれだけ進むのかについて注目しています。
>IPJでは臨時総会後にも武田チェアマンに対してのインタビューを申し込んでおり、その承諾は頂戴している。そのインタビューを受けて新たにお伝えすべき点があると判断したらまた記事にさせていただく。